脳の一部が過剰興奮する事で部分痙攣の発作が起きます

てんかんとは脳の過剰興奮によって生じる疾患で、発作は脳全体が一斉に過剰興奮する全般発作と、脳の一部分が過剰興奮する部分発作に分けられます。脳に興奮が生じると、その部分の働きが過剰になってしまい、その結果として、痙攣をはじめとする様々な症状が現れます。脳は部分ごとに複雑な機能を持ってるため、興奮が起きた場所によっててんかん発作の症状も異なるのが特徴です。
てんかんというと、意識を失い倒れ、手足が勝手に動いてしまうというイメージがありますが、そのような症状のほかに、意識を保ったまま症状が現れる部分痙攣が起きる事も珍しくありません。部分痙攣は、脳のごく狭い範囲内に限局して発作が現れた時に多く、意識はあるか、少し遠のいても返事が出来る程度に保たれています。顔や手足に起こる軽い痙攣から、身体の右側だけなど特定の箇所や偏った部位に症状が現れるのが部分痙攣の特徴です。
部分痙攣の発作を起こした人が周囲にいた場合、意識があれば特別な処置は必要ありません。本人が症状を不安に感じているような時は、落ち着くまで静かに寄り添ってあげたり、訴えを聞いたりしてあげて下さい。見た目は軽い症状に見えても、急に喋れなくなったり、強い恐怖感や不安感に襲われている場合があります。
部分痙攣から意識が曇る発作に移行する場合があり、その時は意識があるように見えるものの、ぼんやりとしてちぐはぐな行動を取りだします。目的があるように見えますが、実際は意識のもうろうとした目的のない動きを取る場合があるので、危険な場所に行ったりしないよう注意して観察して下さい。本人の行動を無理に抑制しようとすると、思わぬ抵抗をされる場合があるので注意が必要です。